西洋薬学と東洋薬学の病気の観方
西洋と東洋の違い
西洋と東洋との違いって、薬学・医学だけではありません。
実は、全ての分野においてと言っても良いくらい、観点が全く違います。
面白い程。
例えば・・・・
学術体系(分析命題と綜合命題)
西洋思想と東洋思想
物質と心
明確と曖昧
有と無・・・・
まだまだ表現によってはたくさんありますが、根本的に真逆と言っても良いくらいの違い。
西洋薬学と東洋薬学の違い
では、具体的に医学ではどう違うのか?
◆ 西洋医学
考え方を端的に言うと、『視覚化とメス』『自然と対抗』
治療方針:病気に対しての投薬。
状態把握:採血や採尿を行い、体に流れる物質の一部から体の状態を把握。
◆ 東洋医学
考え方を端的に言うと、『バランスの調整』『自然と共存』
治療方針:患者さんに対しての投薬。
状態把握:物理的な力を使わず、顔の状態や舌の状態を見ることで、全身状態を把握。
いつも当たり前のように、何となくの違いを意識しながら使っていた薬だけど、こうやって言語化・可視化して知っていくと面白い。
観ている所が全く違うことを改めて実感します。
世の中にある2大医学である、西洋医学と東洋医学。
どちらの知識も豊富に持ち、使いこなすことができるDrって以外と少ないと感じますが、時代の流れなのか、徐々に東洋的な思考が求められている今だと感じています。
一般的な漢方薬は使いやすいと思われているけど、実は間違った使い方も多く、漢方薬の最大限の効果を活かしきれていない現状も仕事をする中で感じています。
中国2000年の歴史だからこそ、一歩足を踏み入れたら、ビックリするくらいの奥深い世界。
その奥深さに関してはよく分かるし、かなりの蓄積が必要な大変さも実感しています。
西洋も東洋も正しく知り、どっちかではなくどっちも活用していくその観点。
その観点こそが、これからの医療に変革を起こす、鍵になるのではないでしょうか?