日本人の精神性「名こそ惜しけれ」
先日、NHKの番組を見て、心が震えた。
日本の在り方・精神性の源流に出会ったような気がして、ハッとした。
そして、失ってしまったもの・取り戻すべきものが、浮き彫りになった。
「名こそ惜しけれ」(恥ずかしい事をするな)の精神性が引き継がれていた幕末。
★人はどう行動すれば美しいか
★公益のためになるか
この2つが幕末陣を作り出していたらしい。
幕末に活躍した人達は、「人間の芸術品」として言えるレベルの人格者。
汚いことが全くない、今の時代から見たらバカみたいに潔白すぎた日本人。
だからこそ、世界的に見てもすごい!と言われる、近代化という革命が起こせたのだと思う。
だが、戦争を通して深い日本の精神性が失われ、現在も取り戻せていないのが現時点での事実。
ここから世界に強く進出していくためには、「日本人としてのID」はとても大事だと思う。
「自分は何者であるのか?」
世界にはたくさんの国がある中で、この「日本」という国に生まれてきたのなら、そのIDも道具に強い精神性をセッティングしていきたいと思っている。
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日本、そして日本人とは何か?
作家・司馬遼太郎の作品『この国のかたち』を通して、現代の日本人へのメッセージを読み解くシリーズ。
テーマは、“武士”。
司馬が注目したのは、鎌倉時代の武士が育んだ、私利私欲を恥とする“名こそ惜しけれ”の精神だった。それは、武家政権が拡大する中で全国に浸透、江戸時代には広く下級武士のモラルとして定着したという。
そして幕末、司馬が「人間の芸術品」とまで語った志士たちが、この精神を最大限に発揮して維新を実現させた。明治時代に武士が消滅しても、700年の遺産は「痛々しいほど清潔に」近代産業の育成に努めた明治国家を生みだす原動力となった。それが続く昭和の世に何をもたらし、どのように現代日本人へと受け継がれたのか-?
「名こそ惜しけれ、恥ずかしいことをするな」。
グローバリズム礼賛の中で忘れ去られようとしている日本人独自のメンタリティに光を当てる。