''いけばな''についての学びから
百貨店であった華道展へ友人と。
池坊いけばなについて、お勉強していきました。
池坊いけばな 3つのスタイル
立花(りっか)
「仏前供花」を源流とする「立て花」が、室町時代に7つの役枝をもつ「立花」に発展、江戸時代には役枝が9つとなりました。大自然の姿を器の上に表現する様式。伝統的な「立花正風体」と現家元池坊専永が発表した「立花新風体」たあります。
生花(しょうか)
室町時代から存在した軽やかな花が、江戸時代に形を整え、「生花」として成立。真・副・体のえつの役枝で構成され、立花同様、伝統的な「生花正風体」と、現代感覚にマッチする「生花新風体」があります。
自由花(じゆうか)
戦後の自由思想の中から生まれてきた約束事を持たない自由花。床の間という空間だけに縛られることなく、あらゆる住空間やシチュエーションを演出し楽しむいけばなとして、活躍の場を広げています。
生け花とフラワーアレンジメントとの違いとは?
生け花とフラワーアレンジメントの違いについては諸説ありますが、生け花は「引き算の美学」、フラワーアレンジメントは「足し算の美学」と言われています。
生け花は、床の間飾りとして繁栄しました。花を使い日本伝統文化独特の「間の美しさ」を表現する芸術であり、日本で約700年前から独自に発展し、今では数多くの流派があります。
フラワーアレンジメントは、場所や形を問いません。そうした手軽さから、インテリアやプレゼントなど、さまざまな用途に用いられるようになりました。
こうした背景から、「生け花は敷居が高く、フラワーアレンジメントは手軽」といった印象がありますが、近年では生け花も変化しており、『自由花』といった従来の生け花に比べて砕けた新しいスタイルも増えてきました。
時代のニーズに合わせて変化し、日本国内ではその差がほとんどなくなってきていると言われています。
あるブログからの抜粋
↓↓
《いけばな》
●人々の自然を尊ぶ心、価値観や精神性が大きく重視される。
●花をただ美しいというだけでなく、命ある尊いものと捉える。
●植物の持つ生命感を作品の上で表現する。
《フラワーアレンジメント》
●美しさと華やかさ、とにかく花をたくさん生ける
●左右対称的なスタイルが多い
●人工的につくる美しさ、デザインする
間のアートに感動✨
日本の絵画や茶道・華道・書道などの表現は、間のアートだと思います。
いけばなは、「間の美しさ」を表現する芸術作品。
ただ花をたくさん使えば綺麗に見える訳ではなく、空間に広がる「間」をどう演出し、一つの作品として見せていくのか?が、見る人を魅了していくように思います。
無を見せる、見えないものを描く、書かない(空間)からこそ広がるイメージ・・・など、日本の伝統文化に息づく奥深さに、毎回心打たれます。
忙しい合間に、敢えてゆったりとした時間と美しいものを!
時間にも、敢えて「間」を作ることによって、1日の活用がさらに深みを増すように思っています。