Cool way of life 〜究極の美しさ シンプルな生き方へ〜

日々、心に響いたことや伝えたい思いを書いていきます

葛飾北斎の在り方を知る

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昔から絵画が好きで、よく美術館・博物館に行きます。

 

海外に行けば、美術館に絵を見にいく事もありますが、もちろんどこに行っても素敵な絵には出会います。

 

ですが、私にとって一番好きな絵と言われたら、やはり葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」です。

葛飾北斎展に行けば、この絵の前でボーッと座っておきたくなる。

そんな何故か吸い込まれそうな魅力のある絵。

というか版画ですけどね・・。

 

波の表現が円のフラクタル

自然の中にある真理を表し、日本画の「間」の取り方に、いつも感動します。

 

西洋画と違って日本画は、「間」の描き方がどこまでも凄い!!

何もない、その「間」の部分が、線や色がある部分以上に何かを訴えかけてきます。

さすが日本という国だからこそできる表現だなと思います。

 

鎖国の時代に海外の絵画とも出会い、そして影響を与え、誰もが知る画家でさえ模写をしたとされる、この北斎の生き様に惹かれます。

 

北斎の残した言葉

「天がわしをもう5年間だけ生かしておいてくれたら、私は真の画家になれただろうに。」

 

あんな大作を残しておいて、まだ足りない、もはや画家ではなかったというのか?と思いますが、そのくらいの追求力を思うと、1秒の使い方が大事だな〜と思います。

 

どういう姿勢で今ここを生きるか、私も改めてリスタートしていきたいと思います。

 

下記も北斎の生きる姿勢が見えて、学ばされます。
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富嶽百景 の跋文(後書き)
「己 六才より物の形状を写の癖ありて 半百の此より数々画図を顕すといえども 七十年前画く所は実に取るに足るものなし
七十三才にして稍(やや)禽獣虫魚の骨格草木の出生を悟し得たり 故に八十六才にしては益々進み 九十才にして猶(なお)其(その)奥意を極め 一百歳にして正に神妙ならんか 百有十歳にしては一点一格にして生るがごとくならん 願わくは長寿の君子 予言の妄ならざるを見たまふべし」
「私は6歳より物の形状を写し取る癖があり、50歳の頃から数々の図画を表した。とは言え、70歳までに描いたものは本当に取るに足らぬものばかりである。(そのような私であるが、)73歳になってさまざまな生き物や草木の生まれと造りをいくらかは知ることができた。ゆえに、86歳になればますます腕は上達し、90歳ともなると奥義を極め、100歳に至っては正に神妙の域に達するであろうか。(そして、)100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。長寿の神には、このような私の言葉が世迷い言などではないことをご覧いただきたく願いたいものだ。」

 

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