「死」に向き合う事を通して変化した人生
今日、久しぶりに会った社会人1年目の友達とランチ。
彼女とは、約1年前に出会い、その後新人薬剤師さんとして佐賀に就職。
偶然出会って驚かされたけど、かなりの秀才さん。
ある大学の薬学部学年トップです。
話してても、頭良いな〜と関心させられます。
今日は、この子の強さに、とても良い刺激をもらいました。
彼女は、大学3年生の頃に体調を崩し、その時に使用した抗生剤の点滴で、アナフィラキシーショックを受けて死にかけた経験の持ち主。
彼女は、その経験を通して、生き方がガラッと変わったそうです。
キャリアを積んでお金持ちになる未来
ではなく、
人のために役に立つ生き方を選択する未来へ。
私は、教育の仕事をする中で、昔の日本の歴史を学ぶことが多いです。
その中で感じるのは、昔の若者の強さ、そして生きることへ向き合う真剣な姿勢。
今の時代、「死」って自分に全く関係ないと当たり前に思えるくらい、平和ですよね。
世界を見ればまた違いますが、
日本は特に目に見える戦争もなく、とても平和で嬉しいと思う。
ですがその反面、
ただ常に平和が当たり前になってしまう事に関しては、危機感も感じます。
よく「今の若者は、平和ボケしている」なんて言われますが、その通りだと思います。残念ですが。
戦争をしたいということではなく、「死」に向き合う機会が有るか無いかということが、人生を生きる姿勢態度にとても影響するように思うからです。
鹿児島にある知覧特攻平和会館や福岡県にある大刀洗平和記念館などに行くと、そこには若くして亡くなった人達の、大事な家族や後世に生きる私達へのメッセージがたくさん残されています。
読んで思うのは、
その逞しさ、強さ、優しさ、潔さ、真剣さ、そして美しさ。
決して戦争があって良かったと言いたい訳ではないんです。
ただ思うのは、
「死ぬ」ことが頭の中にない生き方では、真剣に今ここを「生きる」理由が見つからないと思うのです。
「生きる」ことが当たり前だと思っていると、「死ぬ」ことが怖い。
「死ぬ」ことに向き合った事があれば、やっと「生きる」ことがスタートすると思います。
彼女は、「死ぬ」可能性に向き合った時に、人の温かさを心から感じ、キャリアを積んでお金を稼ぐこと以上に大事なことを見つけたと話してくれました。
そのことをきっかけに、
高さの幸せを求める自分のための生き方ではなく、
誰かのために自分の能力を活かす生き方をするという、今まで以上のエネルギーを発揮できる夢へと出会ったのだと思います。
人生の中で、一見不幸と思えてしまうことに出会ったとき、あなたはどう受け止めることができますか?
私はその危機こそ、人生の方向性を変えるチャンスだと思います。
不幸だな〜と思うことはいくらでもできます。
でもそうではなく、その出来事をどう解析し、未来に繋げていくのか?
そのことが人生の大転換を起こせるか起こせないか?の違いになると思っています。
自分にとって好い事が起こったとしても悪い事が起こったとしても、その出来事には全て理由があります。
そしてそれが起こった原因は、必ず自分の中にあります。
受け止めるのか、受け止めず目を背けるのか。
どう対応するのか?も、その人の能力になると思っています。