間で生きる生き方
日本という国には、「間」のアートがたくさんあります。
日本画は空間の美そのものであり、
茶道・華道・武道の世界は悟りの世界そのもの。
普段使っている日本語・漢字の中にも、実はかなり深い悟りの世界があるのです。
日本には、本来悟りの世界と通じる教育や文化、行事などがたくさんありましたが、やはり深い世界は継承されづらいもの・・。
本来の意味は失われ、形だけの継承に留まっているものがとても多いです。
この時代に、昔のままの文化をそのまま取り戻す事ができる!とも思いませんが、私は1日の中に「間」をつくるLifestyleが今こそ必要だと思っています。
和食を作る、その心を込めて料理する時間。
簡単に着れる洋服ではなく、敢えて着物を着ようとするその時間。
家族で食卓を囲み、1日の疲れをアウトプットし合い、明日また頑張れるためのスタートを切る、その時間。
色々な大事な時間が失われている今、まず1日の中に少しでも「間」を作ることを通して一人一人の意識空間に、本来考えるべき事を考える事ができる「間」を作りたい。
その「間」の時間ができることを通して、自分の心が本当に喜ぶ事を選択したり、Lifestyleを見直し自分の生きたい生き方へと繋がる選択へと切り替えていく事ができるのではないか?と思っています。
情報化社会である今、求めなくても多くの情報が溢れ、どの情報が正しいか?判断し取捨選択する能力がないと、情報に操作され右往左往してしまう時代。
正しい情報は隠され、問題意識を持って探し求めないと知る事ができない、そんな時代。
情報をストップし、自分自身の生き方を振り返り見つめる時間を持つ事は、現代社会にとって、簡単なようでとても難しいものです。
今まで通りに何も変化せずに生き続けていたら、気付いた時には隣の席にAIがいて、自分の仕事がなくなる!なんて事も、もうそう遠い話ではないと思います。
AIが台頭してくるこれからの時代にとって、「人間がどのように生きるのか?」は世界的な問題となっています。
これからは、物質の時代ではなく心の時代へ確実に移行していっていますし、アメリカの大手企業は今、マインドフルネスを自社に取り入れていっています。
心の世界と言えば、本来は東洋の得意分野です。
そして、深い精神性が世界一根付いているのが、日本です。
私は、その日本の精神性からくる生き方を形にし、世界に発信していくこと。
そしてその生き方を、人間として生きる上でのスタンダードにしていくことを目指して、認識技術を道具に多くの出会いを繰り返していきたいと思っています。